最新 地学事典 「ピジョン輝石質岩系」の解説
ピジョンきせきしつがんけい
ピジョン輝石質岩系
pigeonitic rock series
石基に含まれるCaに乏しい輝石がピジョン輝石であることを特徴とする火山岩の岩系。初め伊豆箱根地方で久野久(1950)により識別された。W.Q.Kennedy(1933)のソレアイト質マグマ型の火山岩岩系に相当する。玄武岩・安山岩・流紋岩を通じて珪酸に飽和し,アルカリに乏しく,分化の過程でFeがMgに対し相対的に濃集する。かんらん石は少量で,輝石と反応関係を有し,角閃石・黒雲母などは晶出しない。日本では那須火山帯・富士火山帯南帯など太平洋側の諸火山に産する。成因は上部マントル起原の本源マグマの結晶分化作用によるとされている。
執筆者:山崎 正男
参照項目:紫蘇輝石質岩系
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

