ファトスヘデラ(その他表記)×Fatshedera lizei

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファトスヘデラ」の意味・わかりやすい解説

ファトスヘデラ
×Fatshedera lizei

ウコギ科ヤツデFatsiaとヘデラ属 Hederaの属間雑種。 1911年にフランスの園芸家が,ヤツデの園芸品種 Fatsia japonica `Moseri'とセイヨウキヅタの園芸品種 Hedera helix `Hibernica'を交配して作出した。半つる性の常緑木本。葉は濃緑色で,掌状に3,5,7裂する。全縁で革質,光沢があり,互生する。黄緑色の5弁花が円錐形散形花序を形成するが,結実しない。基本種のほかに,クリーム色の覆輪斑 (ふくりんふ) が入る園芸品種のバリエガタ`Variegata'がある。耐陰性が強い。夏の直射日光は避ける。関東地方以西では露地で越冬する。増殖挿木で行う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 Hederahelix

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファトスヘデラ」の意味・わかりやすい解説

ファトスヘデラ
ふぁとすへでら
[学] × Fatshedera lizei Guill.

ウコギ科(APG分類:ウコギ科)の半耐寒性半つる性低木。ヤツデの園芸品種とアイビー一種を交配して育成された観葉植物。茎は半つる性で高さ2メートルに達する。葉は12~16センチメートルの掌状葉で、4~5中裂する。質は厚く濃緑色。繁殖は挿木により、関東地方以西の暖地では露地で越冬できる。

[植村猶行 2021年11月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む