フィッツロイ山(読み)フィッツロイサン(その他表記)Cerro Fitz Roy

デジタル大辞泉 「フィッツロイ山」の意味・読み・例文・類語

フィッツロイ‐さん【フィッツロイ山】

Monte Fitz Royアルゼンチン南部、パタゴニア地方、アンデス山脈の山。標高3375メートル(3405メートルとも)。世界遺産に登録されたロスグラシアレス国立公園一部をなす。チャルテル山

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改訂新版 世界大百科事典 「フィッツロイ山」の意味・わかりやすい解説

フィッツ・ロイ[山]
Cerro Fitz Roy

アルゼンチン,パタゴニア・アンデス山系中の高山。別名チャルテルChaltel。標高3375m。南緯49°16′,西経73°03′。パタゴニア南氷体の中央部東端のチリとの国境に位置し,氷河に囲まれてそびえ立っている。太平洋から吹く湿った南西風のため,積雪が多い。しかし南東麓にあるビエドマViedma湖側は雨陰効果のため乾燥している。1952年,フランスのG.マニョーヌ隊が初登頂した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィッツロイ山」の意味・わかりやすい解説

フィッツ・ロイ山
ふぃっつろいさん
Monte Fitz Roy

南アメリカ南部、南緯49度30分のアンデス山脈中にある山。チリとの国境に近いアルゼンチン領内に位置し、チャルテル山ともよばれる。標高3375メートルで周囲の山々に比べとくに高くはないが、過去の氷河によって削られた多数のとがった岩峰が奇観を呈し、南部アンデスの代表的山岳として知られている。中生代地層に貫入した花崗(かこう)岩類よりなる。アルゼンチンの氷河(ロス・グラシアレス国立公園の一部をなす。

[松本栄次]

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