フィブリン体分解産物

内科学 第10版 「フィブリン体分解産物」の解説

フィブリン体分解産物(FDP)(凝固線溶検査)

(5)フィブリン体分解産物FDP
 フィブリノゲンフィブリンの分解産物をともに測定するFDPと,二次線溶(フィブリンの分解産物)のみを測定するD-ダイマーの測定がある.前者は脱フィブリノゲン血漿を用いる必要があるが,後者は血漿,血清のどちらでも測定が可能で,血管内血栓形成の有力な証拠となるので近年はD-ダイマーの測定が主流である.播種性血管内凝固症のほか深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の診断に有用である.[白幡 聡]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android