20世紀西洋人名事典 「フィリップ・M.ロス」の解説
フィリップ・M. ロス
Philip Milton Roth
1933.3.19 -
米国の小説家。
ニュージャージー州ニューアク出身。
1956〜58年アイオワ大学、シカゴ大学に務めた後、処女作品集「さようなら、コロンバス」(’59年)で全米図書賞を受賞した。アメリカ文化の中でユダヤ教の正統主義を維持しようとするユダヤ系移民のアンデンティティのための葛藤を描き、心理洞察の深さ、風刺精神のしたたかさ、文体の芸術性で現代アメリカを代表する作家の一人に数えられる。代表作に、「自由を求めて」(’62年)、「ポートノイの不満」(’69年)、「乳房になった男」(’72年)、「すばらしいアメリカ野球」(’73年)、「欲望学教授」(’77年)など。ユダヤ系。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報