日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィレンツェ史」の意味・わかりやすい解説 フィレンツェ史ふぃれんつぇしIstorie Fiorentine マキャベッリがメディチ家のジュリオ・デ・メディチ(後の教皇クレメンス7世)の意を受けて執筆し、1525年に完成した作品。フィレンツェの起源から1492年のロレンツォ・デ・メディチの死に至るまでを扱った史書であるが、その際マキャベッリは、共和国における政治的混乱の原因や戦争の仕方などに焦点をあわせ、政治や軍事についての教訓を示そうとしている。[佐々木毅] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例