山川 世界史小辞典 改訂新版 「フォーヴィズム」の解説
フォーヴィズム
fauvisme
野獣派。20世紀初頭の芸術運動。1905年秋,パリのサロン・ドートンヌで,マティス,ヴラマンク,ドランらの作品を集めた一室を,一批評家が「野獣(フォーヴ)の檻(おり)」と嘲笑的に呼んだことからこの名を得た。印象派に反発して,色彩の解放により自己の内的生命を奔放に表現しようとした。マティスを除き,数年足らずで分化をとげたが,その美術史上の意義は大きい。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報