フブキバナ(読み)ふぶきばな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フブキバナ」の意味・わかりやすい解説

フブキバナ
ふぶきばな / 吹雪花
[学] Tetradenia riparia (Hochst.) Codd
Iboza riparia (Hochst.) N.E.Br.

シソ科(APG分類:シソ科)の低木状多年草。南アフリカ原産。茎はやや四稜(りょう)形で高さ1~1.5メートル。葉は広卵形で縁(へり)に粗くて鈍い鋸歯(きょし)があり、シソの葉に似ており、白っぽく、一種臭気がある。雌雄同株。枝の先に長さ30センチメートルの穂状花序をつけ、濃紫色を帯びた白色の小花が多数群がってつき、香気が高い。各花もシソの花に似ており、先端は4、5片に分かれる。原産地での花期は秋から冬であるが、日本では温室栽培で、1~4月に開花する。夏の高温時には湿気を好み、花期後に剪定(せんてい)する。この際、枝先を10センチメートル前後に整え、挿穂にする。

[植村猶行 2021年9月17日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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