20世紀西洋人名事典 の解説
フラン・エミール シッランパー
Frans Eemil Sillanpää
1888.9.16 - 1964.6.3
フィンランドの作家。
ハメーンキュロ生まれ。
ロシア文学やメーテルリンクなどの影響を受け、1913年文筆活動に入る。若者達の激しく熱い愛や単調な農村生活を印象的、叙情的に描いた処女作「人生と太陽」(’16年)や、彼の出世作であり、赤軍となった無知な農民を描いた「聖惨」(’19年)などの代表作がある。貧しい農民を主人公にその宿命的な人生を自然主義風にまとめた一連の作品に対し、’39年ノーベル文学賞が贈られた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報