現代外国人名録2016 「フランシスフクヤマ」の解説
フランシス フクヤマ
Francis Fukuyama
- 職業・肩書
- 国際政治学者 スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際関係研究所シニア・フェロー,元米国国務省政策企画局次長
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1952年10月27日
- 出生地
- イリノイ州シカゴ
- 学歴
- コーネル大学〔1974年〕卒,ハーバード大学大学院修了
- 学位
- 政治学博士(ハーバード大学)〔1981年〕
- 経歴
- 父が日系2世、母が日本人の日系3世。コーネル大学でラテンとギリシャの古典文学を専攻したあと、フランスへ留学。旧ソ連研究に転じ、1981年ハーバード大学で博士号取得。同年国務省入省。政策企画スタッフとなり、カーター政権の遺産、パレスチナ自治交渉を担当。’83年戦略問題の民間研究機関・ランド研究所に転出、旧ソ連研究を深めた。’89年ブッシュ政権で国務省政策企画局次長に登用される。同年保守系の政治・外交誌「ナショナル・インタレスト」に共産主義の敗退を証明し、西側の自由民主主義を人類の究極の思想と断じた論文「歴史の終わり」を発表、世界的な反響を呼んだ。その後ランド研究所に復帰し上級研究員、’99年ジョージ・メイスン大学教授を経て、2001〜2010年ジョンズ・ホプキンズ大学教授、2010年よりスタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際関係研究所シニア・フェロー。ブッシュ政権の外交政策の基軸をなす新保守主義(ネオコン)の戦略理論家として知られたが、2006年著書「岐路に立つ米国」でネオコンに“決別宣言”し話題を呼ぶ。他の著書に「歴史の終わりと最後の人」(1992年)、「『信』無くば立たず―『歴史の終わり』後、何が繁栄の鍵を握るのか」、「『大崩壊』の時代」、「人間の終わり」、「アメリカの終わり」(2006年)、「政治の起源 人類以前からフランス革命まで〈上・下〉」(2011年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報