20世紀西洋人名事典 「フランツウェルフェル」の解説
フランツ ウェルフェル
Franz Werfel
1890.9.10 - 1945.8.26
ドイツの詩人,小説家,劇作家。
プラハ生まれ。
初期には「世界の友」(1911年)などで音楽性豊かに人類愛をうたい、詩壇に新風吹き込んだ。第一次大戦後はウィーンに定住し、幻想的詩劇「鏡人」(’20年)で名を知られるようになり、表現主義の一頂点をなした。しかし、1938年ナチス政府確立以降、フランス、アメリカで亡命生活を余儀なくされる。南フランスでカトリックに心酔し「ベルナデットの歌」(’41年)を完成させベストセラーとなった。最後の作品は未来ユートピア小説「生まれざる者たちの星」(’46年)である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報