ブリッジマナイト(英語表記)bridgmanite

デジタル大辞泉 「ブリッジマナイト」の意味・読み・例文・類語

ブリッジマナイト(bridgmanite)

地球深部の下部マントルを構成する鉱物の一。以前は超高圧下におけるペロブスカイト構造という特殊な結晶構造をとる珪酸塩けいさんえん鉱物であることが知られていたが、2014年に国際鉱物学連合により現名称が決定された。地球で最も多量に存在する鉱物と考えられる。名称は、1946年に高圧下の物性研究ノーベル物理学賞を受賞した米国の物理学者ブリッジマンにちなむ。化学式(Mg,Fe)SiO3

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「ブリッジマナイト」の解説

ブリッジマナイト

鉱物の一種高温・高圧下で形成され、非常に不安定な性質を持つ。地表から670~2900キロメートルの深さに存在し、地球で最も多く存在する鉱物と考えられている。数十年にわたり、その科学的組成からケイ酸塩ペロブスカイトと呼ばれていたが、鉱物学者チー・マーらが名称や構造をまとめ、国際鉱物学連合に2014年3月に提出。同年6月2日に承認されたことにより、初めて名前がついた。この名称は、高圧物理を研究し1946年にノーベル物理学賞を受賞したパーシー・ブリッジマンにちなむ。

(2014-6-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android