プラクネット(英語表記)Theodore Frank Thomas Plucknett

改訂新版 世界大百科事典 「プラクネット」の意味・わかりやすい解説

プラクネット
Theodore Frank Thomas Plucknett
生没年:1897-1965

イギリス法制史家。初め歴史学を専攻したが,1926年アメリカのハーバード大学法制史助教授を経て,31-63年までロンドン大学法制史教授。その学問的特徴は法理論よりも法的素材を用いて過去の現実生活を描くことを重視した点にある。数週間で口述したと言われるイギリス法制史の概説書《コモン・ロー小史》(1929)その他多数業績があるが,とりわけ史料編纂に多く貢献をした。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラクネット」の意味・わかりやすい解説

プラクネット
Plucknett, Theodore Frank Thomas

[生]1897. ブリストル
[没]1965.
イギリスの中世法制史家。ロンドン大学,ケンブリッジ大学に学ぶ。 1921年ハーバード大学研究員,次いで同大学講師,助教授となり,31~63年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授。 48~52年王立歴史学会会長。中世法制史に関する多数の業績で著名。主著『イギリス法制史』A Concise History of the Common Law (1929) ,"Legislation of Edward I" (49) ,"Early English Legal Literature" (58) ,"Edward I and Criminal Law" (59) 。

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百科事典マイペディア 「プラクネット」の意味・わかりやすい解説

プラクネット

英国の法制史学者。ハーバード大学の法制史の講師・助教授(1926年−1931年)を経て,1931年−1963年までロンドン大学法制史教授。この間オックスフォード大学とケンブリッジ大学でも教えた。法理論よりも法に着目して過去の生活を再現する歴史学的立場をとり,《コモン・ロー小史》(1929年)を初めとして,多くの業績がある。

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