プラニメーター(読み)ぷらにめーたー(英語表記)planimeter

翻訳|planimeter

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プラニメーター」の意味・わかりやすい解説

プラニメーター
ぷらにめーたー
planimeter

平面上の閉曲線で囲まれた図形の面積を計測する器械。面積計ともいう。で、固定された回転軸Oの周りに定木Lが自由に回転し、その先端または側面に観測用ルーペRが取り付けられ、Lに沿って半径方向に自由に移動できる。また、このRと連動するスライドSには目盛り付きの回転車Gがついていて、この回転車Gが紙面に接着して、定木やスライドを支えるとともに、定木Lの回転角に比例した回転量を示す。たとえばのa点からa′点までルーペRを移動させると、回転車Gはその間の曲線の長さ(c)に比例して回転し、これは扇形Oaa′の面積に比例する。次にRをa′からb′に戻し曲線(c′)に沿ってbまで移動すれば、回転車Gは扇形Ob′bの面積に比例して回転するが、今度は回転の正負の向きが逆なので、差し引き結局aa′b′bという閉曲線の面積に比例した回転量が得られる。最近ではコンピュータを取り付けたデジタル・プラニメーターも使われている。

[尾崎幸男 2016年11月18日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例