プロポンティス(読み)ぷろぽんてぃす(英語表記)Propontis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロポンティス」の意味・わかりやすい解説

プロポンティス
ぷろぽんてぃす
Propontis

現在のトルコ北西部の内海であるマルマラ海古称。東側の黒海をポントス・エウクシネーと称し、エーゲ海側出口のダーダネルス海峡ヘレスポントスと称した。トラキア側沿岸部は穀物木材などを豊富に産出し、海峡部は漁業も盛んであったので早くからギリシア人の関心をひき、植民市が建設された。主要都市としてペリントスビザンティオンカルケドン、キジコス、セリンブリアなどがあった。

[古川堅治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

山川 世界史小辞典 改訂新版 「プロポンティス」の解説

プロポンティス
Propontis

魚類に富むマルマラ海域の古代名。前7世紀初めからミレトス,ついでメガラサモスなどによりギリシア植民市が建設され,黒海貿易の橋渡しとなった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android