ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペリントス」の意味・わかりやすい解説 ペリントスPerinthos 前 600年頃サモス人によってプロポンチス北岸に建設されたギリシアの植民市 (アポイキア ) 。現トルコのマルマラエレグリシ。すでにこの地域にビザンチオンとカルケドンを建設していたメガラ人の敵視にあったが,その遠征は撃退された。一時アケメネス朝ペルシアに従属したが,やがてデロス同盟の成員となり,ペロポネソス戦争末期にはスパルタ側についた。前4世紀には第2回アッチカ海上同盟に加わったが,前 357年には離反し,同盟市戦争に加わり,前 355年自治権を付与された。その後マケドニアのフィリッポス2世の攻囲をビザンチオン,アテネ,ペルシアなどの援助を得て退け,前3世紀にはビザンチオンと連盟を結んだが,前 202年マケドニアのフィリッポス5世に征服され,ペルガモン王国への従属を経て,前2世紀末ローマの支配下におかれた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by