化学辞典 第2版 「ヘキサン酸」の解説
ヘキサン酸
ヘキサンサン
hexanoic acid
C6H12O2(116.16).CH3(CH2)4COOH.カプロン酸ともいう.グリセリドとしてバター脂,やし油などに存在する.シアン化ペンチルを加水分解するか,ブチルマロン酸を分解すると得られる.不快臭のある無色の油状液体.融点1.5 ℃,沸点205 ℃,125 ℃(5.3 kPa).0.9172.1.4164.pKa 4.86.水に難溶,エタノール,エーテルなど普通の有機溶剤に易溶.香料などの原料として用いられる.[CAS 142-62-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報