20世紀西洋人名事典 「ヘンリイカットナー」の解説
ヘンリイ カットナー
Henry Kuttner
1914 - 1958
米国の作家。
ルイス 筆名パジェロット。
1940年以後の作品のほとんどが夫人のC L.ムーアとの合作となっている。初期の作品は型通りのスペース・オペラであったが、SFというジャンルを確立させた役割は大きい。コミックSFから華麗なファンタジー、念入りな外挿を区別なく自在に書きわけるなどその才能はいたる所にみられる。古典的作品である「ボロゴーヴはミムジイ」(’43年)では、異星人おもちゃのため超人へと育っていく子供を呆然と見守る親たちを描いている。ほかの作品として「ミュータント」(’53年)などがある。彼の死でムーアも執筆活動を中止した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報