翻訳|mutant
遺伝学における突然変異体のことで,オランダの植物学者ド・フリースの《突然変異説Die Mutantionstheorie》(1901-03)に初めて使われた用語。とくにSFでは根本的な変異をもった生物の意味に使われ,人間のミュータントがしばしば題材となり,この新人類に対して旧人類が不安や恐怖を抱くといった設定が多い。ミュータントを発生理由で分けると,(1)自然発生して群として定着しているもの,(2)核戦争によって大きく生態系を変化させたもの,(3)遺伝子工学的に変化させられたもの,に分類される。とくに新しい能力を身につけた超人類の登場する作品が多く,ステープルドンO.Stapledonの《オッド・ジョン》(1935),バン・ボートA.E.van Vogtの《スラン》(1940),スタージョンT.Sturgeonの《人間以上》(1953)などがその代表作だが,映画では昆虫や爬虫類のミュータントも大活躍している。
執筆者:山野 浩一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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