ベヒシュタイン(その他表記)Bechstein, Ludwig

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベヒシュタイン」の意味・わかりやすい解説

ベヒシュタイン
Bechstein, Ludwig

[生]1801.11.24. ワイマール
[没]1860.5.14. マイニンゲン
ドイツの小説家,愛国詩人。ミュンヘンで学び,マイニンゲンの公立図書館司書となり,古代研究協会を設立した。伝説を素材とした詩や歴史小説を発表,またドイツの伝説,童話収集およびその編集でも知られる。短編集『ある楽師の旅』 Fahrten eines Musikanten (3巻,1836~37) ,『ドイツ童話集』 Deutsches Märchenbuch (45) ,『新ドイツ童話集』 Neues deutsches Märchenbuch (56) など。

ベヒシュタイン
Bechstein

ドイツのピアノ製作社名。一族の長フリードリヒ・ウィルヘルム・カール (1826~1900) がベルリン工房を開いて以来,堅牢さ,正確さ,音色の優美さによって知られるピアノを製作して今日にいたっている。

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世界大百科事典(旧版)内のベヒシュタインの言及

【ピアノ】より

…世紀後半には以上の新機軸が一体化されて,今日のピアノとほぼ同じものが生産されるようになった。会社としては,ウィーンのベーゼンドルファー社(1828‐),ドイツ出身のH.E.シュタインウェークがニューヨークに創設したスタインウェー社(1853‐),そしてベルリンのベヒシュタイン社(1853‐)などがとくに有名で,いずれも今日まで優れた製品を生産し続けている。20世紀ではいくつか細かい改良が行われているほか,超大型のコンサート・グランド・ピアノや8オクターブに及ぶ音域のもの(ベーゼンドルファー)も製造されているが,本質的な変化はない。…

※「ベヒシュタイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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