デジタル大辞泉 「ベリア」の意味・読み・例文・類語 ベリア(Velia) イタリア南部、カンパニア州にある古代ギリシャ・ローマ時代の都市遺跡。紀元前6世紀にギリシャ人により古代都市エレア(ラテン語名ウェリア)が建設され、城壁や城門、塔などの遺跡がある。1998年、「パエストゥムとベリアの古代遺跡群を含むチレントディアノ渓谷国立公園とパドゥーラのカルトジオ修道院」として、世界遺産(文化遺産)に登録された。ペストゥム。 ベリア(Veroia/Βέροια) ギリシャ北部、マケドニア地方の都市。古代名ベロイア。テッサロニキの西方約70キロメートル、ベルミオ山の麓に位置する。紀元前4世紀以降、古代マケドニア王国の重要な都市として発展。紀元1世紀に使徒パウロが伝道の途中で立ち寄ったことで知られる。14世紀にオスマン帝国に征服され、1912年よりギリシャ領。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベリア」の意味・わかりやすい解説 ベリアVéria 古代ギリシア語読みではベロイア Beroia。ギリシア北部,マケドニア地方西部の都市。セサロニキの西南西約 70km,ベルミオ山地東麓,アリアクモン川下流の谷に位置する。前4世紀初頭以降マケドニアのエマチア地方の町として繁栄。前 168年ローマ領となり,ディオクレチアヌスの治下ではローマ領マケドニアの首都の一つとされた。 1361~1912年オスマン帝国領。現在,主産業は織物工業 (綿,毛,絹) で,コムギ,果実,野菜などの取引も盛ん。市内にはビザンチン様式の聖堂が多く,考古学博物館もある。近くで褐炭が採掘される。セサロニキとコザニを結ぶ鉄道が通る。人口3万 7087 (1981) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by