ベリリウム10法(読み)ベリリウムテンほう

最新 地学事典 「ベリリウム10法」の解説

ベリリウムテンほう
ベリリウム10法

10Be chronology

宇宙線の照射により,大気中あるいは地表近傍の石英粒子中に生成する10Beを,加速器質量分析を用いて測定することで,各種の時間情報を取得する方法の総称。大気中で生成した10Beはエアロゾルに吸着して降下し,湖底堆積物や大陸氷床といった媒体に保存される。10Beの半減期は約140万年であり,放射壊変を利用した年代測定が行われるほか,古地磁気の変動を記録していることから,年代軸上のタイムマーカーあるいはタイポイントとなる情報を得ることができる。一方,石英粒子中に生成するものは,地表面の露出年代測定,堆積物の埋没年代測定,地形の削剥速度推定などに用いられる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のベリリウム10法の言及

【放射年代】より

…より一般的にいえば,t時間後の親元素の量をNとすれば, NN0e-λt,D*N0(1-eλt)  ……(1) となる(図2)。 代表的な放射年代測定法にはウラン・鉛(U‐Pb)法ルビジウム・ストロンチウム(Rb‐Sr)法カリウム・アルゴン(K‐Ar)法炭素14(14C)法,イオニウム(Io(=230Th))法のようなウラン系列の非平衡を利用する方法,フィッショントラック法があり,最近ではネオジム・サマリウム(Nd‐Sm)法,ベリリウム10(10Be)法なども行われている。また元素合成から地球形成までの時間や,隕石同士の固結年代の差を求めるために使われているヨード・キセノン(I‐Xe)法も同じ原理に基づいている。…

※「ベリリウム10法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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