最新 地学事典 の解説
げんいちうちゅうせんせいせいかくしゅねんだいそくていほう
原位置宇宙線生成核種年代測定法
in situ-produced cosmogenic nuclide dating
地表近傍の造岩鉱物中に生成・蓄積する宇宙線由来の同位体を用いて,地表面の露出年代や堆積物の埋没年代,あるいは表層構成物の滞留時間から地形の削剥速度を推定する方法。代表的な分析対象として,安定同位体では石英中の3H(トリチウム)や21Ne,放射性核種では石英中の10Beや26Al,方解石中の36Clなどがある。これらは極微量であるため,高感度の希ガス精製・質量分析装置や,加速器質量分析システムにより測定される。適用範囲の拡大に伴い,必ずしも原位置での核種生成を前提とするものではなくなってきたため,地上宇宙線生成核種年代測定法(terrestrial cosmogenic nuclide dating)ともいわれる。
執筆者:松四 雄騎
参照項目:10Be法
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

