ベルシェロンプロセス

最新 地学事典 「ベルシェロンプロセス」の解説

ベルシェロンプロセス

Bergeron process

雲粒が大きく成長して落下を始め,降水に至る過程の一つで,スエーデンの気象学者トール・ベルシェロンの説に基づく。氷点下氷晶と過冷却水滴が共存する雲中で起こり,冷たい雨過程(cold-rain process)ともいう。氷晶あるいは過冷却水滴からなる雲粒と,水蒸気を含んだ周囲の空気の界面では水分子の出入りがあるが,氷晶と過冷却水滴では前者の方が飽和水蒸気圧が小さい。そのため,氷晶には水分子が取り込まれて成長していくのに対し,過冷却水滴の周囲は未飽和となり,水分子が昇華して水滴は縮小していく。その結果,過冷却水滴の雲粒は消失していく一方で氷晶は成長を続け,落下を始めると,他の氷晶を併合してさらに大きな粒となる。上空よりも気温が高い大気下層において氷晶が融解すると雨,凍ったままだと雪が降ることになる。

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参照項目:氷晶核
参照項目:人工降雨

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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