六訂版 家庭医学大全科 「ベーチェット病に注意」の解説
ベーチェット病に注意
(口・あごの病気)
ベーチェット病は、①口腔粘膜の再発性アフタ、②皮膚病変(
日本では従来、男性に多いとされていましたが、最近の調査ではほとんど性差はないものの、男性のほうが重症化しやすく、とくに若年発症の場合は失明する例もみられます。
ベーチェット病では、口腔の再発性アフタがほぼ必発(98%)で、初発症状であることが多く(60%)、その後、前述の症状が徐々に揃ってベーチェット病の診断基準を満たし、再発を繰り返して慢性化するという経過をたどります。慢性再発性アフタと、ベーチェット病でみられる再発性アフタは区別がつかないため、アフタが再発を繰り返す場合は定期的に経過をみてもらうとよいでしょう。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報