ペピ1世(読み)ペピいっせい(その他表記)Pepi I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペピ1世」の意味・わかりやすい解説

ペピ1世
ペピいっせい
Pepi I

古代エジプト第6王朝 (前 2345頃~2181頃) 3代目の王。第6王朝最大の王。王朝設立者テティの息子。王権簒奪者との抗争で上エジプトの力をかり,即位後も上エジプトの影響力が強かった。ナイル第1急流の南,ヌビアの地奥深く侵攻し,上エジプトの封臣ウニの支援で北東国境のベドウィン反乱に対処した。ソマリア沿岸地域との交流を深め,各地に石材の切出しを行なって神殿建立,カイロ南西のサッカラにみずからのピラミッドを築いた。その記念物はエレファンティンからタニスまでエジプト全土に見出される。エジプト国立博物館所蔵のヒエラコンポリスで発見された王と息子の銅製立像は現存する最古銅像

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む