日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペルシアの市場にて」の意味・わかりやすい解説 ペルシアの市場にてぺるしあのいちばにてIn a Persian market イギリスの作曲家ケテルビーが1920年に作曲した管弦楽曲。ペルシア(イラン)の市場を通過するさまざまな架空の人々(ラクダに乗った隊商、乞食(こじき)たち、美しい姫君、奇術師、蛇使い、大守の行列など)のようすを描写した標題音楽で、親しみやすい旋律と気のきいた風物描写により、だれにでも楽しめる作品として人気が高い。オーボエとホルンを除き、かわりにサクソフォーンを加えた変則的な楽器編成が特徴で、途中男声合唱も加わる。この曲のほかにも、ケテルビーには東洋に取材した作品が少なくない。[三宅幸夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例