日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペーターゼン」の意味・わかりやすい解説
ペーターゼン
ぺーたーぜん
Julius Petersen
(1878―1941)
ドイツの文芸評論家、文学史家。シュトラスブルクに生まれる。1911年ミュンヘン大学教授に就任以来、アメリカのエール大学や、さらにはバーゼル、フランクフルト、ベルリンの各大学教授を歴任した。文学史家のエーリヒ・シュミットErich Schmidt(1853―1913)の弟子として、文芸学の諸原理や目標を画定しようとした。彼にとって文学作品の理解のためには、作家の伝記や歴史情況の把握は前提条件であった。著書には『学としての文学史』Literaturgeschichte als Wissenschaft(1914)や『ドイツ・ロマン派の本質規定』Die Wesensbestimmung der deutschen Romantik(1926)などがある。
[西村清和]