ホイベルス(その他表記)Heuvers, Hermann

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホイベルス」の意味・わかりやすい解説

ホイベルス
Heuvers, Hermann

[生]1890. ウェストファーレン,ドライエルワルデ
[没]1977.6.9. 東京
ドイツ人のカトリック司祭。 1909年イエズス会に入会,オランダ修学ののち,1914~16年インドのボンベイで働き,1920年司祭に叙階。 1923年来日,上智大学で教え,1937~41年同学学長を務めた。第2次世界大戦後は東京・麹町の聖イグナチオ教会の主任司祭 (1947~66) として多くの人々を指導,純一な人格によって大きな感化を及ぼした。豊かな詩情と文学的才能の持ち主で,宗教的主題を扱った歌劇戯曲,詩,新作能など多数の作品をつくった。おもな著書に『人生の秋に』 (1969) ,『人生賛歌』 (1971) ,『ホイベルス神父説教集』 (1973) ,『戯曲選集』 (1973) などがあり,『細川ガラシャ夫人』は 1965年 11月歌舞伎座で上演された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android