ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホイートン」の意味・わかりやすい解説
ホイートン
Wheaton, Henry
[没]1848.3.11. マサチューセッツ,ドーチェスター
アメリカの法律家,外交官。 1805年弁護士となり,15年にニューヨーク海事審判所判事,翌年に連邦最高裁判所書記官をつとめるとともにニューヨーク州憲法起草会議に参加。 27年に外交官となり,駐デンマーク代理公使,駐プロシア代理公使,同公使を歴任。国家間に存在する社会の本質から,正義に適合するものとして人間理性が演繹した規則が国際法であるとの基盤に立って国際法を説いた。主著"Elements of International Law" (1836) は,日本に最初に輸入された国際法の書物 (W.マーティンの漢訳『万国公法』〈64〉) とされている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報