ほう砂球反応(読み)ホウシャキュウハンノウ

化学辞典 第2版 「ほう砂球反応」の解説

ほう砂球反応
ホウシャキュウハンノウ
borax bead reaction

乾式定性分析に用いる反応の一種.ホウ砂 Na2B4O7・10H2Oの粉末を熱した白金線の先端に付着させ,バーナーの炎で加熱脱水して融解させると無色のガラス状となる.これに試料粉末を少量つけてさらに加熱すると,ホウ酸ガラスの着色を生じ,主として遷移金属元素イオンの存在定性分析することが可能となる.酸化炎還元炎による着色の差異,冷却時の差異などを合わせて判定されるものが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ほう砂球反応」の意味・わかりやすい解説

ホウ砂球反応
ホウしゃきゅうはんのう
borax bead reaction

古典的な定性分析法の1つ。白金線の先端を輪状にし,これにホウ砂を載せて加熱融解し,冷却してガラス状の溶球を得る。これに金属酸化物,鉱物などの粉末を少量つけて,再び強く熱すると,金属のメタホウ酸塩を生じ,金属特有の色を呈する。この反応をホウ砂球反応といい,金属の定性分析に利用することができる。古くから知られた方法であるが,確実な定性分析法とはいいがたい。

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