ホソカミキリ(その他表記)Distenia gracilis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホソカミキリ」の意味・わかりやすい解説

ホソカミキリ
Distenia gracilis

鞘翅目カミキリムシ科。体長 20~30mm。体は細長く,黒褐色であるが,全面をおおう灰白色の軟毛のために暗灰褐色にみえる。頭部は前方に突出し,触角は大腮の基部に接してつく。触角第1節は太いが,2節以下は対照的に細く,長い。前胸両側は棘状に突出する。上翅は非常に長く,後方にせばまり,側縁は直線状で先端は内側に向いた突起となる。上翅上面は粗大な点刻列がある。幼虫トドマツアカマツクロマツクヌギなどの枯れ木につく。成虫は夏季出現する。北海道本州,四国,九州,朝鮮,中国,サハリンシベリアに分布する。

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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「ホソカミキリ」の解説

ホソカミキリ
学名:Distenia gracilis

種名 / ホソカミキリ
目名科名 / コウチュウ目|カミキリムシ科
解説 / 夜行性です。
体の大きさ / 19~30mm
分布 / 北海道~九州
成虫出現期 / 6~9月
幼虫の食べ物 / いろいろな樹木

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世界大百科事典(旧版)内のホソカミキリの言及

【カミキリムシ】より

…また輸入材の増大に伴って外国産の種がしばしば発見されるようになった。 成虫の活動はノコギリカミキリ類,ホソカミキリ類,クロカミキリ類,マルクビカミキリ類(いずれも原始的な亜科)では薄暮や夜間に見られ,色彩も黒や褐色で目だたないものが多い。これらの種類は夜間,樹液や灯火に飛来する。…

※「ホソカミキリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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