ホヤ・デ・セレン遺跡(読み)ホヤ・デ・セレンいせき(その他表記)Joya de Ceren Archaeological Site

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホヤ・デ・セレン遺跡」の意味・わかりやすい解説

ホヤ・デ・セレン遺跡
ホヤ・デ・セレンいせき
Joya de Ceren Archaeological Site

エルサルバドル西部,首都サンサルバドルの北西 40kmの村で発見されたマヤ文明期の農村集落遺構。古代マヤ文明の南部地域にあたるこの一帯は,600年頃に起こった火山の大噴火によって,大量の火山灰に埋もれたものと思われ,1976年工事中に偶然発見された。それまで発掘された遺跡は都市や祭祀の場などが多かったが,ここでは農耕のための器具や日常の道具,貯蔵されていた食糧,畑の作物などが放置されたままの姿で発掘された。内戦による中断を挟んで発掘調査が進められた結果,住居,集会場,共同浴場など日干し煉瓦でできた建物 17棟が確認された。 1993年世界遺産の文化遺産に登録。

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