1998年に登録されたチェコの世界遺産(文化遺産)。ホラショヴィツェは、南ボヘミア地方チェスケー・ブジェヨヴィツェ市の西方にある村。中世の伝統的な建物と、18~19世紀にかけての南ボヘミア風バロック様式の建物が見事に調和している。1292年にボヘミア王ヴァーツラフ2世が、村とそれに付随する施設や土地をシトー会派ヴィシー・ブロト修道院に寄進したことから、村は1848年まで修道院の資産の一部となり、それ以降も修道院とともに発展した。第二次世界大戦後、当時のチェコスロバキア政府のドイツ系住民の追放政策により放棄され、荒れ果てるままに放置されてきたが、1990年から修復が行われて再び人が住む村となり、かつての村落風景を取り戻した。現在は、ボヘミア地方の伝統的・歴史的な村落として保存され、多くの観光客を集めている。◇英名はHolašovice Historical Village Reservation