普及版 字通 の解説
9画
[字訓] くらい・おろか・みだれる・としより
[説文解字]
[字形] 形声
声符は毛(もう)。〔説文〕四上に「目に少なきなり」とあり、精は睛の意。〔孟子、離婁上〕「胸中正しからざれば、則ち眸子(ぼうし)(くら)し」とみえる。耄(もう)と通用し、〔漢書、武帝紀〕に「老」の語がある。〔顔師古注〕にを耄の古字としている。
[訓義]
1. くらい、目がくらい、目がかすむ。
2. おろか、みだれる。
3. 耄と通じ、としより。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 目保乃々々志(めほのぼのし)、、介(まけ) 〔名義抄〕 メクラシ・メホノカシ・シノブ・コノム
[語系]
mはmuと声義近く、(ぼう)は〔玉〕に「目らかならざる皃なり」とあって、同義の字。また・・mong、miung、mngや(盲)meangも同系の語。々(ぼうぼう)として明らかでないさまをいい、みな一系の語である。
[熟語]
▶・眼▶・眩▶・荒▶・昏▶・然▶・▶・悼▶・悖▶・▶・乱▶・瞭▶
[下接語]
・昏・・鈍・瞭・老・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報