ボルソン(その他表記)bolson

改訂新版 世界大百科事典 「ボルソン」の意味・わかりやすい解説

ボルソン
bolson

アメリカ西部からメキシコにかけての乾燥地域に見られる山地に囲まれた盆地流水が海まで到達しない内陸流域となっているため,その中央部にはプラヤが形成されている。まれに風食により形成されたものもあるが,大部分は断層運動により形成された盆地である。そのため,周囲の山地での浸食が活発なため大量の砂礫が生産され,ボルソンはこの砂礫により埋積されていく。ボルソンが形成された初期には,その周辺の山麓部にたくさんの扇状地が形成される。しかし山地の浸食が進むとともに,その前面ペディメントが形成され,ボルソンの中央部はペリペディメントperipedimentまたはバハダbajadaと呼ばれる(山地前面の合成扇状地も同様にバハダと呼ばれている)厚い堆積で埋められた堆積ペディメントとなる。やがて周辺の山地の低下,ボルソン中央部の上昇により,盆地はしだいに浅くなり,ボルソンの終末期となる。
乾燥地形
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 赤木

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む