日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボロフスキ」の意味・わかりやすい解説 ボロフスキぼろふすきTadeusz Borowski(1922―1951) ポーランドの詩人、小説家。ウクライナに生まれる。ナチス占領下のワルシャワに学び、1942年、逮捕される3か月前に処女詩集『地上のどこかで』を出版した。34~45年ダッハウ、アウシュウィッツの強制収容所にいたが、その体験から生まれた『マリアとの別れ』『ガス室へどうぞ』など一連の短編は読者に深い感動を与えた。第二次世界大戦後はコミュニストとして政治的な発言もしたが、若くして自殺した。[吉上昭三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボロフスキ」の意味・わかりやすい解説 ボロフスキBorowski, Tadeusz [生]1922.11.12. ウクライナ,ジトーミル[没]1951.7.3. ワルシャワポーランドの詩人,小説家。第2次世界大戦後,『マリアとの別れ』 Pożegnanie z Marią(1948) など,強制収容所での体験に基づく珠玉のような短編を発表。コミュニストとして政治的な発言もしたが,自殺をとげた。短編を集めた,『選集』 Utwory zebrane (5巻,54) がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by