ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーラサ」の意味・わかりやすい解説
ボーラサ
Bourassa, Henri
[没]1952.8.31. ケベック,ウートルモン
カナダの政治家。ナショナリストとして名高く,現在もカナダ主要紙の一つである『ル・ドゥボアール』を創刊。 L.パピノーの孫として生れ,法律を学んだが,政治評論で名をあげ,1896年自由党からカナダ下院に当選して政界に入る。 99年南アフリカ戦争に抗議して議員を辞職したが,まもなく再選された。 1908~12年ケベック州下院に議席をもち,イギリス帝国の一員であるカナダの自治権の拡大,アメリカの資本導入反対,自由党政府の海軍政策批判を強力に展開した。第1次世界大戦中には徴兵制度に反対。 25年にカナダ下院に再び選出され 35年に退くまで,自由党の指導者 W. L. M.キングに協力してケベック州を自由党支持に導いたが,自身は入閣しなかった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報