ポインシアーナ(読み)ぽいんしあーな(その他表記)Poinciana

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポインシアーナ」の意味・わかりやすい解説

ポインシアーナ
ぽいんしあーな
Poinciana

マメ科(APG分類:マメ科)の不耐寒性高木または低木。熱帯から亜熱帯に2、3種分布する。よく知られるホウオウボク(鳳凰木)Delonix regia Raf.(Poinciana regia Bojer)はマダガスカル原産。高さ約10メートル、上部で枝が横に広がって傘形に茂る。葉は長さ25~50センチメートルで2回羽状複葉。夏に散房花序に多数の花を密生してつける。5枚の花弁は緋赤(ひせき)色のしゃもじ形。花期後に大形の豆果(とうか)が垂下してつく。熱帯圏では街路樹か風致樹として利用する。またオオゴチョウ(大胡蝶Caesalpinia pulcherrima Sw.(Poinciana pulcherrima L.)は高さ約3メートルの常緑低木。6~9月に開花し、径5センチメートルの花を多数、円錐(えんすい)花序につける。花は橙赤(とうせき)色か黄色で、雄しべと花柱が花から長く超出する。日本ではいずれも温室内で栽培するが、後者のほうが育てやすい。

[植村猶行 2019年11月20日]

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