20世紀西洋人名事典 「ポールグリーン」の解説
ポール グリーン
Paul Eliot Green
1894.3.17 - 1981
米国の劇作家。
ノースカロライナ大学教授。
ノースカロライナ州生まれ。
ノースカロライナ大学在学中に、民族劇推進者のコーク教授から劇作の手ほどきを受け、のち教授として母校で教鞭をとる傍ら、多くの戯曲を書いた。南部の黒人や貧しい白人を題材にした作品が、特に注目を集めた。映画界でしばらく活動した後、再び南部に戻り、民話伝説などを材にとった野外劇(シンフォニック・ドラマ)を書き、作者自身がその演出にあたった。主な作品にピュリッツァー賞を受賞した「アブラハムの胸に」(’26年)、クルト・ワイルの曲でも有名になった「ジョニー・ジョンスン」(’36年)、黒人作家リチャード・ライトの小説を共同脚色した「アメリカの息子」(’41年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報