マオウ科(読み)マオウか(その他表記)Ephedraceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マオウ科」の意味・わかりやすい解説

マオウ科
マオウか
Ephedraceae

裸子植物グネツム目の1科。南北両半球の暖温帯に1属 (マオウ属 Ephedra) 約 40種がある。いずれも低木で分枝をよく繰返し,鱗片状に退化した葉を対生する。花は単性で,雄花は長い穂をつくり,個々の花には1片の花被片と数本のおしべがある。雌花は通常1または2個つき,癒合して浅い筒になった花被の中に1個のめしべがある。雌雄花とも,退化した異性生殖器官 (おしべまたはめしべ) は痕跡さえももたず,完全な単性花である。種子核果状,赤褐色で,木化した花被に包まれるが,さらにその外側を多肉な包が包む。中国産の1種マオウ (麻黄)薬用植物として有名である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 麻黄

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む