最新 地学事典 「マグマの分化」の解説
マグマのぶんか
マグマの分化
magmatic differentiation
あるマグマから組成の異なる種々の火成岩が形成されること。初期の火成岩成因論には,火成岩ごとに個別な起原のマグマを考えるJ.Durocher(1857)の説や,2種のマグマの混合を考えるR.Bunsen(1851)の説などが唱えられたが,20世紀に入ってからは,火成岩の多様性を分化の考えで説明することが一般的になった。分化の最も主要な原因として多くの支持を受けているのは,N.L.Bowen(1928)が提唱した分別結晶作用であるが,そのほか,ガスによる物質の運搬,液体不混和現象,ソレー効果による拡散,同化作用なども挙げられている。各種の火成岩が導き出される本源マグマとしては,R.A.Dalyが玄武岩質マグマを考え,Bowenがその結晶作用を論じて以後,その考えが一般に支持されるようになった。
執筆者:山崎 正男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

