20世紀西洋人名事典 「マックスジャコブ」の解説
マックス ジャコブ
Max Jacob
1876.7.12 - 1944.3.5
フランスの詩人。
ブルターニュのカンペール生まれ。
ユダヤ人。パリのモンマルトルでピカソ等と親交を持ち放浪芸術家生活を送るが、1909年キリストの出現を自室で体験しカトリック教に回心、後にサン・ブノア・シュル・ロアールの僧院で隠棲。ナチスに逮捕、終戦を待たずに収容所で病死。「聖マトレル」を主題とする連作散文詩、「骰子筒」(’17年)等の作品でシュルレアリスムの先駆者の一人となり、「中央実験室」(’21年)、「バラード集」(’38年)他死後出版も多く、詩的言語の革新者である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報