マックルズフィールド(読み)マックルズフィールド[はくけ](英語表記)Macclesfield

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マックルズフィールド」の意味・わかりやすい解説

マックルズフィールド(伯家)
マックルズフィールド[はくけ]
Macclesfield, Earls of

イギリス貴族家柄。清教徒革命において国王軍の歩兵隊長として戦闘に参加し,大陸に亡命後,王政復古でチャールズ2世とともに帰国したチャールズ・ジェラード (1618頃~94) が,1679年に叙爵したのが初代。その子の2代チャールズ (59?~1701) は,モンマス (公)擁立ライ・ハウス事件に関係したホイッグ党員として,85年死刑を宣告されたが,87年釈放され,のち統監や軍司令官をつとめた。しかし,この家系は3代フィットン (1665頃~1702) の死によって断絶した。 1721年大法官トマス・パーカー (1667~1732) が叙爵して復活。彼は H.サシェベレルをきびしく糾弾して名を揚げたホイッグ党員で,ジャコバイトへの敵対心の強さからジョージ1世に気に入られ,伯爵に叙せられた。彼のあと,39年オックスフォードシャーのシャーバーン城に天文台を造って天文学にうちこみ,52年からイギリス学士院の会長をつとめた2代ジョージ (1697~1764) ,農務院総裁をつとめた4代ジョージ (55~1842) らを出している。

マックルズフィールド
Macclesfield

イギリスイングランド中西部,チェシャーイースト東部の都市。マンチェスターの南約 30km,ペナイン山脈西麓にあり,ボリン川の深い谷に位置する。工業が盛んで,絹,コルク製品,製紙シャツ製靴電気器具などの工場が立地し,また採石も行なわれる。特に 1756年導入された絹織物工業は市の中心産業となったが,20世紀後半になると衰退し,今日では行政やサービス業が中心となっている。古くからの市場町でもあり,13世紀建造の聖マイケル聖堂などが保存されている。人口 5万688(2001)。

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