マッヘ(その他表記)〈ドイツ〉Mache

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「マッヘ」の意味・読み・例文・類語

マッヘ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Mache オーストリアの物理学者の名から ) 空気、温泉水などに含まれるラジウムやエマナチオンの濃度の単位。一リットルの空気、温泉水などが電離作用で〇・〇〇一静電単位の電流を流す時、一マッヘという。

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百科事典マイペディア 「マッヘ」の意味・わかりやすい解説

マッヘ

空気や温泉水に含まれるエマネーション(おもにラドン)の濃度の単位。空気または水1l中のエマネーションの電離作用で10(-/)3CGS静電単位の電流が保たれるときのエマネーション含有量を1マッヘという。3.7×10(-/)1(0/)キュリー/lに相当。空気中のエマネーション濃度の直接測定法を考案したマッヘH.Macheにちなむ。
→関連項目放射能泉

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法則の辞典 「マッヘ」の解説

マッヘ【Mache】

空気や温泉などに含まれるラドン(エマナチオン)の単位.1l の空気,もしくは温泉水の含んでいるラドンの電離作用で10-3 e.s.u. の電流を支えられるときの量を1マッヘという.3.615×10-10Ci/l に当たるので,ほぼ13Bcq/l に相当している.最近ではほとんど使用例をみなくなったが,少し前までの文献にはよく用いられていた.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マッヘ」の意味・わかりやすい解説

マッヘ
mache

空気や温泉水に含まれるラドンの含有量の単位。記号ME。 1MEは1lの空気や温泉水に含有ラドンのイオン化作用により (1/3)×10-12A の電流が流れる場合のラドン含有量。温泉水が 8.25ME以上のときに放射能泉という。山梨県増富温泉は 12.3MEもあり,有名である。

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