ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マトス」の意味・わかりやすい解説
マトス
Matos Guerra, Gregório de
[没]1696. ペルナンブコ,レシフェ
ブラジルのバロック詩人。ポルトガルのコインブラ大学を卒業,リスボンの近くで裁判官となったが,1681年ブラジルへ戻り,バイアで助祭となった。痛烈な風刺精神でブラジルのポルトガル人,新興成金を批判し,そのためアンゴラへ追放され,帰国後はペルナンブコで晩年を過した。風刺詩のほかに抒情詩,宗教詩を数多く書いたが,一貫してバロック的傾向を示す。『抒情詩』 Lírica (1923) ,『宗教詩』 Sacra (29) ,『雅詩』 Graciosa (30) ,『風刺詩』 Sátrica (30) ,『終章詞』 Última (33) などがある。
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