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地方直し(読み)じかたなおし

百科事典マイペディアの解説

地方直し【じかたなおし】

江戸時代,幕府蔵米(くらまい)取(俸禄)の旗本(はたもと)に地方を知行(ちぎょう)として与えることをいう。1633年の大規模な地方直しは旗本の窮乏対策とともに,新たに制定された三番士の軍役制の整備と関連しているという。その後も旗本の救済または恩賞として絶えず行われているが,1697年に500俵以上の蔵米を支給してきた旗本に知行地を与えるという法令を出して,翌年に施行されている。この施策は,江戸周辺などの生産力の高い地域を幕府領に再編することとなり,旗本の知行所を相給(あいきゅう)とし,また年貢(ねんぐ)の徴収率を統制するなど,幕府の財政建直しと幕府権力の強化がその狙いであったとされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

じかたなおし【地方直し】

江戸時代,幕府が蔵米取りの旗本に地方を知行として与えることをいう。1633年(寛永10)と97年(元禄10)の地方直しが大規模かつ有名である。寛永の地方直しでは1633年2月7日御書院番,御花畠番(小姓番),大番の隊士1000石以下の者に一律200石ずつ加増され,それまで蔵米を支給されてきた者は知行地に直して200石ずつ与えられた。この地方直しの実施は旗本の窮乏を救済すると同時に,この総加増が同年に制定された三番士の軍役制の整備と密接な関連があった。

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