マドゥラ語(読み)マドゥラご(その他表記)Madurese

改訂新版 世界大百科事典 「マドゥラ語」の意味・わかりやすい解説

マドゥラ語 (マドゥラご)
Madurese

アウストロネシア語族インドネシア語派に属する一言語。ジャワ島北東のマドゥラ島を本拠地とし,その周辺に位置するバウェアン島,サプディ島などのほか,ジャワ島東部のマドゥラ島移民によって話され,その使用者はほぼ600万人に達する。方言的には二つに分けられ,東部のカンゲアン島方言が上記の方言と対立する。文法的にはジャワ語に最も近く,ジャワ語にみられる敬語法もマドゥラ語に存在し,その語彙ごい)的使分けもジャワ語とほぼ対応する。音韻的にジャワ語と最も異なる点は,帯気音(bh,dh,ḍh,zh,gh)と無帯気音(b,d,ḍ,z,g)の区別を有声破裂音にもつことで,言語史的には原インドネシア語からマドゥラ語がそのような対立を新たに発生させたものと考えられる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マドゥラ語」の意味・わかりやすい解説

マドゥラ語
マドゥラご
Madurese language

インドネシアのジャワ島東部からマドゥラ島にかけて使われている言語で,オーストロネシア語族一つインドネシア語派に属し,約 870万人の母語となっている。東マドゥラ方言と西マドゥラ方言に大別される。文字はジャワ文字に似たものを用いている。

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