マフムード タイムール
Mahamūd Taymūr
1894 - ?
エジプトの作家。
エジプト近代小説の創始者として知られるムハンマドの弟で、兄の文学的意図を理解し、多彩な作品を次々と発表し、その作品は西欧諸国語で訳され、エジプト現代文学の第一人者となる。作品は現代エジプトの都市、農村社会、古代神話などを題材とし、形式と内容が一致融合した文章はアラビア散文として定評がある。主な作品には「長老ジェムア」「クライシュの鷹」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のマフムードタイムールの言及
【アラブ文学】より
…写実派はシャルカーウィーal‐Sharqāwī(1920‐87)が《大地》を発表して先べんをつけ,[ナギーブ・マフフーズ]やタイイブ・サーリフTayyib Sāliḥ(1928‐ )などが活躍している。短編小説ではマフムード・タイムールMaḥmūd Taymūr(1894‐1973),ヤフヤー・ハッキーYaḥyā Ḥaqqī(1905‐92)などのロマン派を経て,ユースフ・イドリースYūsuf Idrīs(1927‐91)によって写実主義的作品が完成した。ロマン派詩人はハリール・ムトランḤalīl Muṭran(1945没)を先駆者として,マージニーal‐Mājinī(1889‐1949),シュクリーShukrī(1958没),アッバース・マフムード・アルアッカード‘Abbās Maḥmūd al‐‘Aqqād(1889‐1964),ジュブラーンJubrān(1931没)などによって完成され,伝統的桎梏からの個人的解放を追求した。…
※「マフムードタイムール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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