最新 地学事典 「マリアナ弧」の解説
マリアナこ
マリアナ弧
Mariana arc
フィリピン海プレート東端を縁どる島弧系の一つ。北側の伊豆-小笠原弧から連続する。大地形構造の配列は,東から西ヘマリアナ海溝,マリアナ海嶺(現世火山フロント),マリアナトラフ(背弧あるいは弧内海盆),西マリアナ海嶺(古海嶺)からなり,さらに西方にパレスベラ海盆(背弧海盆)がある。マリアナ海嶺は,主として現世活火山列(火山島および海底火山)からなるが,前弧域からは伊豆小笠原弧前弧の小笠原海嶺と類似の岩石が報告され,基盤は約5,200万年前に活動した玄武岩(前弧玄武岩)であり,その上位に古第三紀の島弧火山岩類が分布し,これを東マリアナ海嶺,現世活火山列を中マリアナ海嶺と分けて呼ぶことがある。マリアナ諸島は,中マリアナ海嶺上に位置するMaug・Pagan・Alamagan・Anatahan等の火山島と,東マリアナ海嶺上に位置するサイパン,グアム等の島々の総称である。マリアナトラフは約600万年前から背弧拡大を開始している活動的な海盆であり,トラフ中軸部の北緯18°付近からは熱水噴出現象が発見されている。
執筆者:湯浅 真人・石塚 治
参照項目:伊豆-小笠原-マリアナ弧
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

